RHEL9 カーネルコマンドラインオプションを使用した C-状態の無効化方法
環境
Red Hat Enterprise Linux release 9.3
前提条件
tuned サービスが実行されていないか、C-状態設定を更新しないように設定されています。
操作方法
1.システムが使用するアイドル状態のドライバーを表示します。
# cat /sys/devices/system/cpu/cpuidle/current_driver intel_idle
2.ホストが intel_idle ドライバーを使用している場合は、intel_idle.max_cstate カーネルパラメーターを設定して、
CPU コアが使用できる最高の C-状態を定義します。
# grubby --update-kernel=ALL --args="intel_idle.max_cstate=0"
intel_idle.max_cstate=0 を設定すると、intel_idle ドライバーが無効になります。
その結果、カーネルは、EFI ファームウェアで設定された C-状態値を使用する acpi_idle ドライバーを使用します。
3.すべてのホストで、CPU ベンダーから独立して、CPU コアが使用できる最高の C-状態を設定します。
# grubby --update-kernel=ALL --args="processor.max_cstate=0"
4.変更を有効にするためにホストを再起動します。
# reboot
5.動作確認
1).最大の C-状態を表示します。
# cat /sys/module/processor/parameters/max_cstate 1
2).ホストが intel_idle ドライバーを使用している場合は、最大の C-状態を表示します。
# cat /sys/module/intel_idle/parameters/max_cstate 0