AlmaLinux KVM 仮想マシンを作成する方法
環境
AlmaLinux release 9.2 (Turquoise Kodkod)
概要
ゲスト OS をインストールして仮想マシンを作成します。 ホスト OS と同じ AlmaLinux 9 をインストールします。 AlmaLinux 9 インストール用 ISO ファイルを適当なディレクトリにダウンロードします (例 [/home] 配下)。
作成方法
1. ストレージプール ディレクトリを作成する
# mkdir -p /var/kvm/images
2.仮想マシンをインストールします
# virt-install \ --name almalinux9 \ --ram 4096 \ --disk path=/var/kvm/images/almalinux9.img,size=20 \ --vcpus 2 \ --os-variant almalinux9 \ --network bridge=br0 \ --graphics none \ --console pty,target_type=serial \ --location /home/AlmaLinux-9-latest-x86_64-dvd.iso \ --extra-args 'console=ttyS0,115200n8'
オプションについて
–name | 仮想マシンの名前を指定 |
–ram | 仮想マシンのメモリ容量を指定 (単位は M) |
–disk path=xxx,size=xxx | [path=xxx] で仮想マシンのディスクの保管場所を指定 (デフォルトは [/var/lib/libvirt/images] 配下) |
–vcpus | 仮想マシンの仮想 CPU 数を指定 |
–os-variant | ゲスト OS の種類を指定 [# osinfo-query os] で指定可能な OS の種類を確認可能 |
–network | 仮想マシンのネットワークタイプを指定 当例では [–network bridge=br0] として、ゲスト OS にブリッジ接続を指定 |
–graphics | グラフィクスを指定 spice, vnc, none 等が指定可 |
–console | コンソールタイプを指定 |
–location | インストール元を指定 |
–extra-args | インストール時にカーネルに渡すパラメータを指定 |
3.インストーラー起動後はテキストモードでインストール作業を進めます。
4.ホスト OS 側からゲスト OS 側へのコンソールの切り替えは [virsh console (仮想マシン名)] とコマンドを入力します。
[root@localhost ~]# # Ctrl + ] キー [root@dlp ~]# # ホスト側のコンソールに切り替わった [root@dlp ~]# virsh console almalinux9 # ゲストOS のコンソールに切り替え Connected to domain almalinux9 Escape character is ^] # Enter キー押下 [root@localhost ~]# # ゲスト側のコンソールに切り替わった
5.作成した仮想マシンを複製する
# virt-clone --original almalinux9 --name template --file /var/kvm/images/template.img
ディスクイメージの確認
# ll /var/kvm/images/template.img
定義ファイルの確認
# ll /etc/libvirt/qemu/template.xml