AlmaLinux 9.2 Dnsmasqのインストールと設定方法
環境
AlmaLinux 9.2
概要
内部ネットワーク向けの軽量な DNS フォワーダー/DHCP サーバーソフトウェア [Dnsmasq] の
インストールと設定です。
操作方法
1.Dnsmasq をインストールします。
# dnf -y install dnsmasq
2.Dnsmasq の設定を行います
# vi /etc/dnsmasq.conf
# 19行目 : コメント解除
# ドメイン名の無いクエリは上位サーバーに問い合わせない domain-needed
# 21行目 : コメント解除
# プライベート IP アドレスの逆引き要求は上位サーバーに問い合わせない bogus-priv
53行目 : コメント解除
# [resolv.conf] に記述のサーバーに上から順に問い合わせる strict-order
67行目 :指定のドメインは指定のサーバーに問い合わせる
# 下例の場合 [server.education] ドメインは [10.0.0.10] のサーバーに問い合わせる server=/server.education/10.0.0.10
# 108行目 : コメント化 #interface=lo # 134行目 : コメント化 #bind-interfaces
# 145行目 : コメント解除
# ホスト名に自動的にドメイン名を付加する expand-hosts
# 155行目 : 自身のドメイン名を追記する
domain=arkgame.com
3.dnsmasqの自動起動を設定します
# systemctl enable --now dnsmasq
4.IP アドレスとホスト名のエントリは [/etc/hosts] へ登録します。
クライアントからの要求に対して、設定した内部ドメインは [/etc/hosts] を参照し、
その他は上位の DNS サーバーに問い合わせて結果を返します。
# vi /etc/hosts
127.0.0.1 localhost localhost.localdomain localhost4 localhost4.localdomain4 ::1 localhost localhost.localdomain localhost6 localhost6.localdomain6 # 設定するエントリを追記 10.0.0.30 dlp.arkgame.com dlp 10.0.0.31 www.arkgame.com www
dnsmasqを再移動します。
# systemctl restart dnsmasq
5. Firewalld を有効にしている場合は、DNS サービスの許可が必要です。DNS は [53/TCP,UDP] を使用します。
# firewall-cmd --add-service=dns # firewall-cmd --runtime-to-permanent
6.内部ネットワーク内の任意のクライアントホストから名前解決可能か確認します
# dnf -y install bind-utils
# 名前解決の参照先を Dnsmasq サーバーへ変更 ( [ens33] は自身の環境に置き換え )
# nmcli connection modify ens33 ipv4.dns 10.0.0.30 # nmcli connection down ens33; nmcli connection up ens33 # dig dlp.arkgame.com.